通信系営業職 ブラック企業の闇の手口 給与編

ゾス!

十年ほど前にはなりますが地方の通信系ブラック企業A社で実際にあった体験談を記していきます。

当時はまだ今ほどブラック企業に対する風当たりが強くなく、本当にめちゃくちゃな会社でした。

同様のケースに現状ある人やこれから新卒・転職などで新しい会社へ入る人などのために教訓として事例を紹介していきます。

給与について

基本給125,000円 + 職務手当 14,000円 + 特別職種手当51,000円 の合計190,000円が月給。

みなし残業が48時間という形で特別職務手当となっています。

賃金だけ見れば最低賃金スレスレの会社もあるので、基本給やみなし残業48時間が月給で追加されている分高く見えますよね。

またこの他に時期によっては商材のキャンペーンなどで歩合があるそうです。

正直地方の新卒としてすら金額は高くはないですが、このように見た目の給与を上げることで人を集めているというやり口なんです。

入社してからこの給与がどうなっていくと思いますか?

降格について

ブラック営業あるあるですが新卒だろうと即座に現場に出て営業をさせられます。

A社の手口としては無茶なノルマを設定し、降格させることで即座に基本給を下げてきます。

通信系営業は本当に降格のスピードが速いです。(昇格も速いとは言ってない)毎月給料が変動します。

そもそも普通の企業では降格なんて横領でもしない限り発生しませんよね。

降格によりまず19万円だった給与が17万(基本給125,000円 + 職務手当 0円 + 特別職種手当45,000円)にランクダウンします。

当然これは従業員にとっては不利益変更になるため従業員の了承が必要ですがそんなもの取っているわけないですよね。

ちなみにノルマを達成している人は誰もなかったので平社員は17万円です。

平均所定労働時間を160として時給を計算すると781円で、ギリギリ当時の最低賃金を超えるくらいの水準になります。

手取りは13万円台となってしまいますので、一人暮らしや家庭のある方は生活が困難になります。

残業について

この低賃金であっても毎日定時に上がって責任やプレッシャーがほとんどないような楽な仕事であれば需要はあるかもしれません。

しかし、みなし残業が48時間あることからお察しの通り残業はめちゃくちゃあります。

土曜日は完全出社であり、残業時間については月平均で100時間程度という状態でした。

本来みなし残業を利用していてもみなし分を超過している(A社に関しては48時間を超えた分)に関しても残業代は発生しますが、一切支払いはありません。サビ残ってやつですね。

残業時間を100、給与を17万として時給を計算すると576円となります。もちろん当時の最低賃金を大きく下回っています。

もちろんゆるゆる長時間というわけではなく、ノルマが達成不可能なため激しい詰めも常態化しています。

年収について

ボーナスについては1万でした。ドルではありません、日本円です。ボーナスとは?

一応出しておかないと賞与ありと求人に記載できないため雀の涙程度出すのでしょう。

以上から初年度の年収は額面で207万円となります。暦年換算して4月入社の9ヶ月ではないので1年間の額面満額がこれになります。

まとめ

200万と言っても200万円台後半と前半では大きく経済的な余裕が違ってきます。このくらいの金額だと生活には非常に制約がかかります。

これは憲法で保障されている健康で文化的な最低限度の生活は送れるのでしょうか?

皆さんもブラック企業に引っかからないように具体的な手口をこれからもどんどんお送りしていきます。

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